石油市場の世界的な拡大で生み出された資財を「オイルマネー」と呼びます。
国でも企業でも、経済成長するためには、長期的に、安定した商品で利益を出すことです。
供給側にとっては、常に低いコストで供給量を確保できる商品を必要とします。そして、商品には需要があって、コストを超えた価格で売れることが条件です。この二つの条件を満たせる商品資材(資源)を、供給側である国や企業は常に求めるのです
石油が貿易商品となったのは20世紀初頭のことです。過渡期でエネルギー源としてはまだ石炭との並用がされていた時代ですが、石油を燃料にする内燃機関の発達によって石油は主要エネルギー資源として急速に先進国で認知され、石炭の時代を終焉させたのです。
石油の需要が飛躍的に拡大したのは、石油が産業だけでなく一般社会にも活用できるものになったことです。そのきっかけが自動車です。20世紀初頭には、自動車が実用・量産化されました。自動車をはじめとした船舶、航空機等の主要な交通手段が、電気や蒸気ではなく石油を主要な動力源としたことが、石油の需要をさらに伸ばしてきました。同時に副生産物を含めて日常生活のあらゆる資材に石油はなくてはならないものになってきたのです。
経済学において、商品の価格を決定するのは供給と需要者のバランスであると考えられています。
需要者が必要としないものを、供給者が大量に商品を供給するならば、価格は低下して、生産も低下してしまいます。
逆に需要者が必要としていても、供給者が需要に応えられるだけの商品の量を生産できなければ、価格は高騰し、消費意欲が低下してしまいます。
需要と供給が、相互に歯車が噛み合うように増加すれば市場は拡大します。
石油は、この経済原理によって、需要の世界的爆発的な増大の一方、供給者は技術革新等で供給量を増やしても価格は上昇して、その相乗効果で巨大な市場を形成してきました。
こうして世界の石油の供給国、企業は、近代史上、市場拡大で発生した利潤によって莫大な額の財を築いてきました。この石油市場の拡大で生み出された資財をオイルマネーと呼ばれています。
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